自分から先にgiveできない人は、ビジネスで勝つことはできない
give&takeについてです。
自分から先にgiveできない人は、ビジネスで勝つことはできない、と思います。
何も捨てることができない人は、何も得られない、そしてビジネスは等価交換ではない。
自分の方がかなり大きいリスクをとって、先に捨てなくてはいけません。それは参入時に絶対に必要です。いつでも後発なはずだから、それができないなら、それができる人たちに勝てるわけがない。
そのあたりを語る前に、まずは最近の私の状況からご説明します。
実業の方は、予定どおりです。
やっとA&O代官山の撤退作業が終わりが見えています。具体的にはテナントが7月末までなので、家賃支払いも今月で終わります。
ほんとに長かった。業務用テナントはだいたい解約申し入れから6か月後の解約です。撤退決めてから6か月家賃払うの、これまでもきつかったですが、代官山の破壊力はすごかったです。都内で二度と何もしないことを誓うほどのダメージでしたw
殿をつとめてくれたスタッフにもかなりの負担がかかったと思います。しかしそういう経験は必ず本人たちを成長させます。
きっと、この殿を務めてくれたスタッフが、これからのリーダーになっていくと信じています。
他の作業はほぼ終わっているので、7月で事務的なこと含め終了という感じです。
B型カフェの方はテナントが8月末までなので、来月必要なものを引っ越し、原状復帰やって終了。こちらも8月末ですべてが終わります。半年前くらいに始まった撤退戦、やっと終わりが見えてきました。
福祉事業は先がないと判断して、随時撤退を決めて3年かかりました。
最後クリニックと連動しているWARP栄生という放課後デイサービスだけを残し、残りは完全撤退。
財政に余裕のない日本で、税金をつかわないとできない福祉事業はもう成長する余地がない、と思います。
ですので、二度と福祉事業をやることはありません。
撤退戦しながらも、毎日美容外来やりつつ、やれることをやり続けているわけですが、何もしないという選択肢だけはないわけです。常に何かを考え、何かを実行しようとしている。自分の時間と資産を何かに投資する、そしてそれに対して可能な限りの努力をする、うまくいくこともあればだめなときもあって、これの繰り返しだなと思います。失敗したくなければ、挑戦しなければいいだけなのですが、何もしないという選択は自分にはないです。起業して10年がたって、だいぶ考え方は変わりましたが、個人としてより強くなりたいという思いだけは一貫しています。
ビジネスは医師というものから始まりましたが、それは最初のきっかけにすぎないというか、そのことをきっかけに出会った人、サービス、知識、経験、文化、みたいなものが自分を成長させてくれて、そしてまた新しい仕事にもつながっていきました。個人としては非常にしつこく、粘り強く、その時必要なものに時間をかけてきたと思います。孤独を感じることの方が多かったですが、反面その一部を共有できる仲間に会えたのは良かった。しかしそれはあるところまでいかないと出会えない、相手が仲間だと思ってくれない、そういう感じもあると思います。
最近、後輩や仲間たちの中で、新しく起業する人や、新しいサービスへ挑戦する人、がでてきています。そういう時は、何も成功が約束されていない時に、自分の何かをまず先に捨てなければいけません。give&takeのgiveですね。先に捨てないと、何も獲得できない。そして獲得できるかどうかは分からない。それはビジネスだけではないんですが、先にgiveできる人、先に自分から失うことができる人、ってそんなに日本では多くないと思います。それっぽいことを発言する人はたくさんいますが、実際それが実行できているかというとやれていない人が多いです。
そして等価交換ではない。これも勘違いしている人が多いです。50=50、の交換ではない。かなり自分が捨てる割合が多くないと、実業では自分のサービス、商品と交換してくれません。
それはお金だったり、時間だったり、大事な人だったり、とにかく理不尽なほど、後発の自分の方が大きくぶちこまないと、誰も交換してくれません。
そして大きくわけて二つのタイプの起業家がいると思います。①どこまでも個人の強さ、成長を求め個人の力で戦う人、②個人だけでなく集団をひっぱってスケールメリットを出していくのがむいている人、です。①のタイプの人も、結果として人がついてきてスケールしていってしまうことがあると思いますが、それはビジネスモデルによるなと思います。結果としてそうなったにすぎない、といった感じです。
私は①のタイプでした。①の方がスケールさせるのは難しいんじゃないかと感じていますが、それは私が未熟だからかもしれません。
このあたり自分で理解した上で戦うと、無駄なことは減らせるのではないかと思います。ほんとはやりたくないと思っていることをやる必要はないと思います。
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