スタッフを経営者目線で思考できるように教育することは、ほぼ不可能
実業の方は、特に大きな動き無く、淡々とやっております。
経営者目線でスタッフが考えられるようにさせていくのは、ほんとに難しいなと思います。
なんか、日本人には、もともと向いていないんのかな、とか最近思ったりします。
正直、自分で起業しないと分からない、のでしょうね。
しかし全員が起業してしまったら組織は成り立たないので、それはそれで困ります。
が、優秀な人は自分で起業するよなとは思います。
だから手持ちの駒の中で、どうやって勝つのかを考えるのがビジネスの醍醐味のはずですが、私は現時点では一つの結論に達しています。
自分と同じように思考し、実行、決断、責任をとれるような人材を育てることは不可能。
もっと言えば、リーダーという存在を、教育で作ることはできないと思っています。
仕事なので採用時は大人になってお互い出会っています。
その時点で、できるやつは最初からできるし、できないやつは何しても一生できない、と思います。
①生まれつきの気質、②育ってきた環境、①は絶対必要条件、②は①をどこまで伸ばしてくれるか、といった感じです。
だから生来、経営者的なリーダーになれるかどうか、決まっていると思います。
だから、採用って、ほんとに重要です。そこですべてが決まるから、経営者は採用に最後まで関わるべきだと思います。
自分自身も、自分で100パーセントのリスクをとって、自分の金を突っ込んで、個人保証で金を借りて、実業をはじめて、やっっと経営者的な思考になったなと思います。教えられても、ピンときていないかったような気がします。
ですが、その気質は最初から備わっていたとも思います。
リスク取っていない状態では、何か条件が満たされていないから技が発動しない、みたいな感じなのかなとボンヤリと思います。
だからリーダーの素質がある人が雇われたままなのと、一回でも自分の金をぶち込んで起業したのでは、ステータスがかなり変化するはずです。
ゲームでいうと、ジョブが上位職に代わる感じでしょうか。
それくらい、自分の金をぶち込んでリスクをとるというのは大事な儀式です。
通過しないと、ビジネスのスタートラインにもたてません。
コンテンツ作り、作品作りとか、モノつくりとか、医療技術の向上、スポーツとか、技とか技能、知識を習得、修練させていくのは向いている人結構いると思います。
が、たくさんの、情報、意図・意志を同時に処理して、予測・仮説をたて、決定・決断をしていく、そしてこれを組織の大小限らず、繰り返していく。
そういうことができる人は、ほんとに日本は少ないと思います。
そもそも、もともと向いていない、という人もいるんだろうな、と思います。トレーニングしても伸びない、こともあるというか。自分もコンテンツ作り、職人系の仕事の方が向いているので、余計そう思いますね。
だから私は起業家気質は持っているが、コンテンツ作りにステータスが多くふられているから、経営者には向いていない、と思っています。
医師としては優秀な方だと思います。器用でしたし、他者配慮の思考もありましたし、何より圧倒的に時間を使って努力することができます。最後の差は、どれだけ自分の時間を自分のスキルアップのために使えるか、で生まれます。それは才能とかではなく、実際にどれだけ向き合うことができたか、誰にでもできますが、なかなか誰もやらないことです。
医療だから、なんとか組織を引っ張ることができた、とほんとに思っています。医療自体が職人、料理人のような仕事だからです。トップが職人でも、職人組織だから、実力があればひっぱれる。
しかし実力不足だったり、自分が現場にいなければ作品の質は落ち、組織のコントロールも難しくなります。
寿司職人、フレンチオーナーシェフ、カリスマ美容師、とかと同じかなと思ったりもします。
ビジネスをスケールさせるには、一人では難しい。しかしリーダーを育成するのは非常に大変なことである。
とにかく根気がいるなと思います。
特にサービスを提供するのに、人が必要なビジネスモデルを選択した場合、それが顕著だなと思います。
どういったビジネスモデルでスタートするのか、こうなるとめちゃ重要です。最初で間違えると、自分の強みがいきにくいビジネスモデルだったとして、途中で変更するのはかなり難しいからです。
毎日休みなく働いていると、起きている間中、とめどなくいろんなことを考えます。
思考し続けることで、脳内では何かが先に進んでいるはず、と思っていますが、実際は老化していっているだけかもしれません。
願わくば、研ぎすまされていく鉛筆みたいに、トキトキなメンタルになりたいです。
コメント