子育ては手がかかって当たり前、ということは・・・
これは、タイトルどおりなんですが、子育ては手がかかるのが普通です。
何が言いたいかというと、手がめちゃめちゃかかるのも気になりますが、手がまったくかからなかった、というのは最も注意が必要、ということです。
児童精神科をやっていると、患者さんが子どもでも、大人でも、0歳からの生育歴を確認します。
3歳、4歳以降は本人がある程度覚えていることがありますが、それ以前のことは養育者の方から聞くしかありません。
正常発達の場合、発達段階におけるチェック項目というものがあります。
生育歴を聞くときは、ではそういう発達歴から、子どもが生まれた時にどう思った、とか、兄弟がいたらどういう反応だったか、みたいな直接聞くことで、その時のニュアンスや雰囲気、それを話している時の養育者の様子、などを観察しています。
手がかかりすぎることを気にされている方は多いですが、まったく手がかからなかったことを気にしている方はそれほど多くありません。
時に、手がかかった子の相談できたときに、上の兄弟の子の方が逆に気になってある時に、生育歴を確認するとまったく手がかからなかった、ということがあります。
手がかからないのには理由があります。
それは生来の問題として発生している場合と、その子の気質+育った環境、が関係している、パターンに分かれます。
問題の質はかわってきますが、どちらにしても、注意が必要なのです。
ですので、手がかからなすぎた、というのは一番注意しなくてはいけないサインなのだということを覚えておいてください。
医療法人永朋会
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