実業で敗戦から学ぶことは多い、どうやったら負けるのかを明確にする必要がある、転んでもたたではおきない

実業で敗戦から学ぶことは多い、どうやったら負けるのかを明確にする必要がある、転んでもただではおきない

 

 

一番最後に出店したAOクリニック代官山(美容皮膚科・美容外科・婦人科)の完全撤退はもっとも損失を出した事業なので自分の中で大きなものでした。

この敗戦から学ぶことは非常に多かったですし、私の中で一つの覚悟が決まり、ターニングポイントになりそうな気がしています。

 

 

 

ビジネスは戦にたとえられることが多いですが、ほんとうにそのとおりだと思っています。

 

まずは戦をするためには、大儀が必要です。大儀なしで戦いをはじめても、仲間の士気を維持し、勢いを保つことが困難となります。戦うには意味が必要です。勝っていても負けていても戦では犠牲がある程度はでるなかで、気をもちつづけることができないからです。戦いに意図・意味がないと、集団に流れというか、勢いを作り出すことができない、と思います。

 

ビジネスでいうと、経営理念・ビジョンみたいなものだと思います。

 

 

 

そしてその理念・ビジョンを達成するために各エリアでの戦の戦略を作り、それを実行するための戦術を練り上げます。兵站が途切れたら負けなので、後方支援も必要になるでしょう。ビジネスでは労務、財務、マーケティング、あたりでしょうか。

 

 

 

私は日本全体を一つのフィールドとして捉えていたので、戦線は拡大していました。ゲーム、「信長の野望」やったことがある人なら、イメージしやすいと思います。愛知県に最初の城がある状態でしたので、信長と似たような場所からスタートしています。中部から西と東にせめていったわけです。

 

 

 

結果としてですが、ビジョンが明確にされていない戦い、かつ(and)自分が総指揮・総監督、ではない戦いで、一度も勝てていません。クリニックも、福祉事業も、飲食業も、それぞれの業態で何度も戦いを仕掛けましたが、負け戦の原因は、全部この二つの条件を満たしています。どの戦いでも、その時の自分のかけることができるすべてをかけてきましたし、負けるたびにPDCAは回し続けてきましたが、この二つがそろったものは一度も勝てませんでした。再現性があるということは、私個人にとっては一つの結論だと思っています。成功の法則はないと思いますが、これをやったら失敗する確率がかなり高い、というものは導き出せると思います。そして失敗から学び、それを次の戦いに生かせなければ、失ったものに対して無責任だと思っています。

 

 

 

クリニックはこれまで2回撤退しています。1ケース目は、はじめて私が美容医療に参入したばかりの頃、精神科クリニックだった神奈川院の院長が急にやめた時に、同じ場所で美容医療に変更した時です。美容医療参入したばかりで戦略、戦術が練りこまれていなかったのと、遠隔地であり名古屋美容を立ち上げたばかりで私もほとんど参加することができていませんでした。そして今回撤退となった代官山院は、私が一度も現場には参加せず、一度も一緒に働いたことない医師、スタッフのみで構成したチームでの戦いでした。医業以外でも、これまでに撤退した福祉事業や飲食業の各店も似たような状況でした。

 

 

 

現在展開している札幌、神奈川、名古屋、にある精神科の院長は私が一緒に働いて切磋琢磨した仲間がやっています。名古屋美容は私自信がいる場所です。大阪院は、精神科ー美容ー婦人科の初のコンビネーションんですが、最初の精神科、次の美容の立ち上げまでは私自身がやった場所です。

 

 

 

やはり昔から自分でもいっていますが、自分の戦い方は、他のビジネスだとオーナーシェフの寿司屋とかフレンチみたいな感じになっています。自分が育て上げた弟子でないと、勝てる気がしません。最初からそういうビジネスモデルで勝負してしまっているからです。

 

 

 

自分が戦いの先頭に入っており、そこから全体の戦場をとらえているので、各エリアの将軍が弱いと負けてしまいます。広域戦になっているため後方支援も遅くなり、かつ集団でのシステム化された戦術・戦略は練り上げられていないため、各エリアで突出した個人による勝利みたいものがないと勝てない状況です。非常に属人的であり、再現性が保証されていないビジネスモデルです。

 

 

 

2023年4月で最初に精神科クリニックを名古屋につくって10年目になります。死ぬほど全力で戦ってきたので、現時点ではこれが一つの結論だと思います。そして私の戦い方時代はかえれませんし、変える気もありません。

 

①理念・ビジョンなき戦いはしない、②自分がまったく参加しない戦いはしない、③自分が一緒に戦った仲間以外との戦いはしない

 

①はビジネスである以上当たり前なのですが長く続く戦いの中で、戦うこと自体が目的になっている部分があったので、再確認です。②、③は私固有のルールとなります。二度とこのルールから踏み外すことはないです。

 

 

 

結局は実業の方は、私自分の個に立ち返る感じになると思います。自分が強くならない限り、全体の戦場への波及もありません。そしてそれがもっとも組織を強くするのに早く、確実です。まずは自分、そして自分のチームを強くすることにすべての力(人、モノ、金)を使いたいと思っています。

 

知らない他人ではなく、自分自身にかけます。

 

 

 

しかし実業では、いくつもの挑戦、失敗を経験して、今あらためて重要だと思っていることだあります。当たり前のことなんですが、少しずつ油断してしまうので、絶対忘れないようにします。

 

 

 

それは事業は、あらゆる条件がもっとも厳しい状況でもそのビジネスが継続できるような計画でスタートしなくてはいけないということです。つまりとにかくあらゆる条件を甘く見積もってはいけない。売上なら、いちばんきびしい数字を、変動する経費ならもっともかかった場合を想定して、家賃、人件費、内装費、などなどの予算配分を決めなければいけません。

 

ビジネスは継続することができれば、PDCAを回しまくって逆転するチャンスがあります。しかしそれには時間が必要なことが多いからです。続けていくことがもっとも重要なのです。続けていくには無意味なところに予算を配分するべきではないし、あとで変更できない固定費を最初の時点で可能な限り低くする必要があると思います。金まわりは、ほんとうに重要です。金はビジネスにとって血液や酸素みたいなものなので、なくなったら生きていけません。

 

 

 

 

 

しばらく若干鬱ぎみだったのですが、なんか吹っ切れた感じはあります。ここからの自分に、自分で期待しています。この失敗を必ず意味があるものだったと未来の自分で証明してみせます。

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