円を持っているということは、円に投資しているという感覚を持つべき

 

円を持っているということは、円に投資しているという感覚を持つべき、です。

 

円が世界から見た時に、どんな通貨だと思われているのか、これは投資をするうえで非常に重要です。

また世界を知る、という意味でも外から見た時の日本、を知ることはホントに意味があります。

 

例えばですが、リスクオフになると、なぜか円はまだ買われます。このあたりの感覚は私には理解できないのですが、そうなのです。リスクオフになると、ドル買いですが、円買いもある程度発生します。そうするとクロス円は下がるのです。

リスクオフになって円買ったら、もっとリスクあるだろうと思うのですが、これは海外投資家の感覚なのかなと思って、リスクオフ=円買い、は最近はずっとそうなので、警戒するようにしています。

円がやばいのは日本に住んでいる日本人が一番気が付きやすいと思うので、海外投資家に比べたら地の利を生かせると思った方がいいな、と思っています。

だから日本がGDPにしめる借金の割合がトップクラスに高いのに、少しずつしか円安が進まない理由なのだろうと思います。日銀は指値オペを連日しまくりますと宣言して、日本国債をバカ買いしています。世界中が引き締めにはいっても緩和しているのは、日本、トルコ、中国、くらいでしょうか。しかし日本はGDPの伸びも期待できませんし、中国、トルコは違うところでリスクありますが、日本も同じくらいやばいと思っています。

日本は日本語という海外からすると取得難度の高い言語を利用しています。それが色んな意味で参入障壁となっているのです。いい意味でも、悪い意味でも。グローバルに情報が共有されていないため、やばさも伝わりにくいのだと思いますし、外資がビジネスで参入しにくい理由にもなるのでしょう。

逆に日本人は英語ができる人がかなり少ない国です。だからビジネスを世界化することにうまくいっていません。企業が強くならなければ、GDPはあがりません。それに少子化の進み方もエグイですが、政治は特に対策していません。人口動態は必ず予測どおりになります。移民をいれないのであれば、この国は老人ばかりの国になります。今少子化対策をうっても、それを反映するのには時間がかかるからです。

個人的にはフランスのように、出産数が増えるために、お金を配る。つまり子供が多ければ多いほどインセンティブがあるようにした方がいいと思います。ばらまくなら、少子化対策にばらまく方がいい使い方です。少子化は、震えあがるほど重篤な問題ですが、これほど放置されているのが私はほんとに驚いています。

少子化になれば、警察、自衛隊のような組織にも人が足りなくなるということです。治安も悪くなるかもしれません。日本の安全さは強みだと思いますが、そういうことも少子化になれば危うくなるのです。

そして自分の子供がいるならば、その子供たちの負担はすさまじいものになります。社会保障費を、現役世代が負担するのであれば、どう考えてもめちゃ負担額があがります。社会保障費用を下げたとしても、きついです。

日本は、税金は払いたくない、けれどサービスは減らしてほしくないという、不思議は国です。国が行うサービス、と、税金、はトレードオフの関係です。取引とは、何かと何かを交換することです。小さい政府(アメリカ:税金少ないサービス少ない)、大きい政府(北欧:税金多い、サービス多い)、のどちらかです。税金少ない、サービス多い、そんな奇跡がおきるなら、世界中がそうしています。

日本はいずれ最初はちょっとだけだったひずみが、長い年月をかけて、そのひずみのエネルギーはたまってきています。衝撃にそなえて、シートベルトをするしか、もはや対策はないでしょう。それがいつ起きるのかが分からないだけです。

しかし祈るだけよりかは、おきたらどうしようと考える方が前向きだと思っていますので、そうしています。

 

また少し話がそれましたが、投資のことを考えていると、日本について、世界の国について、必然的に考えます。特定の国の強さ、弱さ、は何か、と。SWOT分析みたいなのは、起業だけでなく、マクロでは国、ミクロでは人、にももちろん使えるわけです。深堀は重要です。もれなく、かぶりなく、分析することで、その対策ももれなくできます。なぜ、なぜ、なぜ、と深堀する力は、それをやり続けることでしかつかないと思うので、意識していきたいところです。

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