ビジネスをスケールさせるには一転突破しかないが、多少のリスク分散は必要

ビジネスをスケールさせるには一転突破しかないが、多少のリスク分散は必要

 

タイトルどおりですが、ビジネスをスケールさせるには基本的には一転突破がベストだと思います。最速でスケールさせるには、それがもっとも早い。

しかし、起業して10年たった私の感想では、一転突破のみは、リスクが高すぎる、というのが結論です。

学生の時に起業するならそれでもいいと思います。

しかし私のように30代で最初の起業をするなら、多少のリスク分散をしながら進めるのが現実的だと、今は思います。

 

 

その理由を書く前に、とりあえず現在の私の実業の状況を書きます。

 

 

実業は予定どおりに動いています。

 

医業の方、診療としては美容外来を毎日やっていますが、精神科の方、講演会の準備などで文章書くことが多くなっています。書いていると書くことに慣れてくるので、そろそろ論文でも久しぶりになんか書こうかなと思っています。

 

ZX COFFEEは夏にむけて新メニュー開発をしています。新しくスタートする居酒屋ですが、やっとテナント契約終わり、内装打ち合わせを来週からしていきます。

 

不動産は、知識を無理やりいれるためにスタートした宅建オンライン講義ですが、毎日ルーティンでこなしています。へー、と思うこと結構あるので、やってよかったと思っています。10月の試験までまずは頑張ります。

 

物件は少しずつ増やしていっています。

 

今のところ、ビジネスの枠としては、医業、飲食、不動産、となっていますが、起業して試行錯誤の中で戦いに戦っているなかで、自然と複数のものにたどりつきました。もちろん興味があるものをやるのですが、リスクを分散するためにこういう形になった、ということもあります。

 

ビジネスを最速でスケールさせるには、一つのことに特化して、一転突破、これがベストだとは思います。

しかし一つのことだけをやる、最後までやりきれたら幸せですが、ちょっと運だよりが強いような気がします。

 

医業であっても、保険診療であれば、どの診療科でも国にかなり依存したビジネスになります。それこそインフレが急激に進行して円の価値がかなり下がった時、保険点数は決まっているわけで、値段を上げることができません。これって、かなりやばいことだと思います。そのリスクを減らすために、美容医療での自費診療、自分で値決めし、国に依存しにくい状態にしたくてスタートしました。といっても医療自体はライセンス業である以上、日本の政策に大きく影響を受けます、そしてスケールが難しい。そのため株式会社でのビジネスとして、飲食業をスタートしています。一般のビジネスをやることで、ライセンス業以上の戦いを経験できています。そして実業自体のリスクを回避するため、不動産投資をスタートしました。個人で戦うことができるのも、ある意味ではチームを必要としないという意味でリスク分散しています。

 

私は32歳で最初のクリニックを立ち上げて、10年たちました。

最初からこういう風に思っていたわけではありません。最初は児童精神科を全国に増やしていってスケールできるかな、と思っていました。

しかし医業は資金調達が基本的には銀行からの直接融資しかないので、全然お金をひっぱれないので、亀のごとくのスピードでしか店舗が増えていきません。

そして保険点数は自分では決めれないので利益率も低いし、いつ点数を下げてくるか分からない。そこからの美容、そこからの飲食、そこからの不動産。

すべて想定と違う展開になってしまい、その結果として新しく実業のポートフォリオに入れて、現在にいたっています。

 

なんでもそうですが、勉強した知識だけでは実業では勝てません。リアルな体験、失敗、それを乗り越えるための勉強、修行、創意工夫、これの繰り返しです。児童精神科医からキャリアをスタートしましたが、その後いろんなことを経験して、医業以外の実業もやって、MBAとって、宅建の勉強して、・・・・、そしてそれらの経験、知識は、最初の医師としての自分自身の強みにもなっています。すべては当たり前なのですが、つながってくるわけです。

 

コネクティングドット、というやつでしょうか。

 

これからの時代、一つのことだけをやる、のはこれだけあらゆる情報が共有され、情報格差がプロとユーザーの間でなくなってしまったら、専門家ってあやういように思います。

 

知識やライセンスがあるだけでは、今でも勝ちにくくなっていますし、もっと勝てなくなってくると思います。

 

結局のところ、自分をより強く、よりレアでニッチな存在に高めていくしかないですし、それが一番リスク分散になります。

私ですと、児童精神科×美容×飲食×不動産、でニッチ度をあがていきました。

それぞれの分野で突出できればいいですが、それ自体もかなり大変ですし、それだったとしてもやはりリスクあります。

私も自分で言うのもなんですが児童精神科医としては一流だったと思います、それだけの努力もしましたし、もともとの素質もあったと思います。

しかしそれだけではビジネスをスケールはできませんでした。残りの能力も掛け算でやっと生き残っています。

 

そしてチーム戦も大事ですが、やはり他人に依存しなくてはかがやけない、より、一人でも勝てる、方がいい、と私は思います。

 

個人のスキルを圧倒的に高めておけば、チーム戦がもし負けてしまっても、個人戦で勝つという目があります。

今は個人でも実業として戦える時代です。

 

だから稼いだ利益はすべて実業に再投資するのではなく、一部は自分自身に投資して、新しいスキルを身に着けてください。

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