ビジネスモデルは、経営者と同じように、少しずつ年をとって老化していく
頑張って作り上げた一つのビジネスモデルにも寿命があります。
それはたまたま時代や環境的要因によって影響は受けるとは思いますが、ビジネスも、顧客も、経営者も年をとっていきます。
それがだめだ、といっているのではなく、いったんうまくいったモデルも経年劣化的なことだけでもうまくいかなくなることがある、ということを理解した上でビジネスのかじ取りをした方がリスクが少なくなると思っています。
私は起業して10年になりますが、10年でも自分も、スタッフも、お客さんも、関係業者たちも、年をとったなと思います。
もちろん新しいスタッフ、新しいお客さんはくるわけですが、自分も含め中核となっているステークホルダーは確実に老いていっているのを感じます。
少し話は変わりますが、現在の私の状況について少し説明しておきます。
今は実業はやるべきことを淡々とこなしていっている感じでしょうか。
暑くも寒くもない、ビジネスはこういう時があってもいいと思います。冷静に色んなことを考えられます。
医療の方は、不採算部門を撤退しつつ、余分な経費は徹底的にカットしつつ、将来性あるものへの投資もしつつ、守りながらも攻めるべきところはせめています。しかし一番ビジネスにコミットしている自分まわりへの投資がメインです。
飲食も、上記したようにコロナで変化したライフスタイルはもどらない可能性があるとみて戦い方を変えていっています。具体的には夜の時間のサービスは減らし、昼の時間のサービスへ重点をおいていっています。
今くらいのマインドになって、5か月くらいが経過しました。
組織はだいぶ贅肉が落ち、バキバキの肉体に近づいてきています。でもまだまだですから、もっと追い込んでいきます。
そして出した利益の分配は、個人的には不動産の割合を上げていくようにしています。
先ほど書きましたが、ビジネスは老いていきます。さらに言えば属人的なビジネスモデルはそうでないものより、経営者に依存している分、老化がひどいと思います。
今は元気なつもりですが、いつまでも若い時と同じように働けるわけではありません。そんな風に思ったことなかったですが、最近なんかそう思うようになりました。自分、もしくは自分を含めたチームじゃなくても稼げるビジネスの割合を上げた方が色んな意味でリスク分散できます。
不動産は人じゃないので、自分個人だけでグリップすることができる部分が大きいです。
実業はこれまでどおり全力で頑張りつづけますが、そこで生まれた利益を全部ビジネスにつっこむことはもうしないです。半分くらいは不動産につっこんでいくようなつもりでいます。
海外不動産も買って経験値もためてこれていますし、地政学的リスクを考えて、不動産は海外6割、日本4割くらいで増やしていく予定です。
医療法人はこういうところでも弱いなと思います。法人で稼いだ利益を、不動産に直接利益を分散することができません。
個人、ないしは株式会社、でしか不動産へ投資できないですし、海外不動産となると日本の株式会社で直接買えないこと国が多いので、海外不動産に関しては個人資産を当てていくことになります。
老化していくビジネスモデル、人、設備に対して、どのようなアプローチをとっていくかは、それぞれだと思います。
しかし繰り返しになりますが、確実に人、モノ、ビジネスモデルに老化があるということを頭にいれて、経営のかじ取りをしていかないと、思わぬ落とし穴があることあると思います。
コメント