ビジネスの成功にはリーダーが必要だが、育てるのはほぼムリゲー
どの事業もスタートアップから成功するところまでもっていくのは、かなり大変な道のりです。
トライ&エラーを繰り返し、山の頂まで、仲間をつれて、途中で何人も離脱しながら、到達しなければいけません。
確実にリーダーが必要です。
しかしリーダーを育てるのは、かなりムリゲーだと思っています。
なぜそう思うかは、私の現状をまずは書かせてください。
最近は撤退作業に追われています。スクラップ&ビルドを、常に繰り返しています。
A&O代官山も予定より早くテナントが撤退できそうで何よりです。あとは、最後に残してきた一部の家具っぽいものを名古屋にもってくれば終了です。
アットドクターカフェは今月末まで営業していて、その後は新しく居酒屋のような飲食店を出店するのでそちらに使えるものは持っていく感じになります。
撤退はいいことではないのですが、新しいことにチャレンジし続けている以上、失敗は必ず起こります。
しかしその知識や経験を次に生かせばいいだけなので、代官山美容も、アットドクターカフェも、次のビジネスへ引き継がれていっています。次で勝てばいいだけです。
ビジネスはとにもかくにも、人人人です。そのビジネスにコミットしているリーダーがいない状態ではじめたビジネスは、ことごとく失敗しています。人がいないとなんともならないことを、やっと自分の中に落とし込むことができたと思っています。あたり前のことなのですが、最初からリーダー適性がない人でも育てれば伸びるんじゃないかと思っていたのですが、伸びない人はまじで伸びない、ということが分かりました。リーダーの素質は、生まれながらの気質と育ってきた環境の二つで形つくられると思います。
となると、大人になってからであった人を、そこから育ててリーダーにすることはできない、というのが現状での私の結論です。
0%ではないが、1%もないと思います。しかもリーダーを育てるなら経営者自らがやらないと100%無理です。
となると、そこにかける時間があるなら、本業に集中した方がいい、となります。
リーダーの素質をもった人を、採用するしかない、ということです。
人を育てなければいけないのですが、上記のように最初から伸びしろがない人も残念ながらいます。トップの仕事って、新しいことを始めるのは楽しいから誰でもやりたがりますが、ほんとに大事なのは撤退を決めたり、適任ではない人をやめさせたり、とカットする方の仕事の方が重要だと思います。ロスカットは誰だって嫌なものです。でもやらなければ、あっさり自分個人だけでなく、組織ごと退場になるだけです。たくさんの人に迷惑がかかります。
あとは売っているサービス、商品のクオリティーを極限まで高めていくことしかない、なと思います。まずい料理、ださい服、症状がよくならない医療サービス、なんでもいいですが、そもそも商品、サービスのクオリティーが合格点にすら達していなければ、売れるわけないんです。合格点までいっているのが前提として、そこから競合と差別化するのに人の力がいると思います。同じレベルの商品、サービスなら、気が利いて、明るくて、丁寧で、やさしくて、愛嬌があって、面白くて、元気があって、みたいな人から買いたいと思うはずです。
しかし残念ながら、リーダーだけでなく、このようなサービス業にむいている人材、人が喜んでくれて自分もほんとにうれしいと思う、他人の喜びを自分の喜びにできる、元気で愛想がいい、本質的にやさしい、明るい、みたいなものも教えることはできません。できる子を採用するしかない、という苦しい現実があります。
そんなことをぼんやりと毎日考えています。やっぱりまだいらないもの、合格点に届いていないサービス、人、テコ入れしてだめなら早く決断しないとな、思います。まだまだ体の脂肪も、組織の無駄も、どちらも肥満体だと思いますから、カリカリになるまで追い込まないといけません。個人も法人もぴかぴかのBSにしてみせます。
コメント