撤退を決めるのは経営者の仕事、そして実店舗ビジネスで撤退する時の大変さ

撤退を決めるのは経営者の仕事、そして実店舗ビジネスで撤退する時の大変さ

 

私はこれまで、多くの実店舗でやるビジネスを撤退させています。

 

実業で一番難しいのは、終わらせるのを決める時、そのタイミングだと思います。何かをスタートするのも大変ですが、一番難しく、判断を間違うと一発退場があるのが撤退です。

やはりこれは創業者でないとこの判断は難しいです。プロジェクト単位の撤退ならプロジェクトリーダーでもいいのですが、私の部下で撤退を指揮して、殿をやれた人は一人もいません。

 

決断は私、そして殿を手伝ってくれたスタッフはもちろんいます。しかし、撤退、やめる、仕切りなおす、これは社長の仕事です。

 

私は何度も撤退していますし、その都度、撤退を決めるのが遅すぎた、二度とこのような過ちはやらない、と心に誓いますし、信じられないくらいの、お金と、時間、を失うわけですから、ちゃんと物理的ダメージも精神科ダメージもおっています。大けがです。入院必要なくらいです。

 

なのに、撤退は、いつでも遅い。

 

ほんとに悔しいです。

 

少しずつ早くなってきていますが、それでも遅い、遅すぎる。

 

ルールは決めているのです。半年で単月黒字 かつ 利益(売上ではないです)が上昇傾向にあること。

 

守れていませんでした。自分がその店で一緒に働いていないパターンが特に失敗します。

おそらく自分が直やっているときに、感覚的なものにたよりすぎているからだと思います。他人に任せている時の数字と、自分がやる時の数字が、分けれていない、感じでした。

 

しかし、撤退は、決めるのも大変ですが、決まったあとも大変です。

 

何が大変って、テナント解約申し入れ手から6か月は解約できない、辞めると決まっているからスタッフのサービスはだだ下がり、テナント解約まで続けるのも地獄、すぐにやめるのも地獄、です。

また最後テナントを原状回復させるのも、腹が立つほど金がかかります。

 

これまでに、クリニック2つ、福祉事業所3つ、飲食店3つ、撤退しています。

 

信じられないくらいの金と時間を失っています。しかし、これを恐れていては100%実業で成功はしません。

 

どうやったら成功するかは全然分かりませんが、どうやったら失敗する可能性が高くなるかの経験、知識は失敗しないと身にしみないからです。

 

私は、昔よりもうまくやれるようになってきていますが、また同じ失敗をしないとは限りません。

それに、世界経済、コロナみたいな感染症、災害、政治不安、などなど自分ではコントロールできない不可侵領域のリスクは常にあるわけですから、まったく油断はできません。

 

しかし、撤退のタイミング、これだけは皆さん起業したら最も重要だと覚えておいてください。

退場さえしなければ何度でもチャレンジできます。ぎりぎりまで攻めないように気を付けましょう。シートベルト大事です。

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