HPVワクチン、シルガード9の取り扱いを開始しました。
先日、堀江貴文さんの「女性のヘルスケア」という本を読んでいましたが、HPVワクチンのページで、男性に対しても有効性があるというのを見ました。
そこで色々と海外論文やデータを調べていたら、確かに、男性の特定の癌の予防としても、HPVワクチンは有効性があるということが分かりました。
癌はなってからでは遅い。ワクチンで予防できるものは予防した方がいい、というのが私個人の考えです。
エクソソームなどの治療も、癌への有効性も報告されていますが、細胞を癌化させる前から投与している方が、より効果的なのは間違いありません。細胞の修復、再生ができるならば、不可逆的なダメージを負う前から、常に細胞を若返らせ続けた方がより確実に細胞の癌化を防げるはずです。
そこでまずは自分で打ってみようと思って、名古屋で男性で打ってもらえるクリニックを調べていたのですが、あまりありませんでした。
であれば、自分のクリニックで取り扱いをしようと思って、今回MSD社のシルガード9を採用しました。
シルガード9の概要ですが↓となります。
・HPVとは
HPVは性的に伝播するウイルスで、多くの人が生涯で少なくとも一度は感染します。大多数のHPV感染は無症状で、自然にクリアされますが、いくつかの型はがんや尖圭コンジローマ(性器いぼ)を引き起こす可能性があります。
・シルガード9とは
シルガード9(Gardasil 9)は、ヒトパピローマウイルス(HPV)に対するワクチンで、特定のHPV型による感染を予防します。
シルガード9は、以下の9つのHPV型に対する保護を提供します
6、11、16、18、31、33、45、52、および58型
これらの型は、子宮頸がん、肛門がん、陰部がん、および口咽頭がんの主な原因となります。特に、16および18型は、子宮頸がんの大半を引き起こすことで知られています。また、6および11型は、尖圭コンジローマの大半を引き起こします。
・シルガード9の効果
特定のHPV型による感染の予防
HPVに関連するがん(特に子宮頸がん)のリスク減少
尖圭コンジローマ(性器いぼ)の予防
接種の対象:
シルガード9は、9歳以上の男女に推奨されています。特に、性的に活動を開始する前に接種することで、最大の効果が期待できます。また、成人でも、特にHPVに感染していない場合や、既存のHPV感染に対する保護を高めたい場合には接種が推奨されることがあります。
シルガード9は、HPV感染とその関連疾患の予防に効果的な手段であり、公衆衛生の観点からも重要なワクチンと考えられています。
男性においても、シルガード9は有効です。以下に、男性におけるシルガード9の有効性について説明します。
男性におけるシルガード9の有効性
肛門がんの予防:
シルガード9は、HPVに起因する肛門がんのリスクを軽減することができます。
尖圭コンジローマ(性器いぼ)の予防:
HPV 6型および11型は、性器いぼの主要な原因です。シルガード9はこれらの型に対する保護効果を提供します。
口咽頭がんの予防:
HPVは、口腔および咽頭がんの一因となる可能性があります。ワクチンはこれらのがんのリスクを減少させる可能性があります。
伝播の防止:
男性がHPVワクチンを接種することで、ウイルスの拡散を防ぎ、パートナーへの感染リスクを減少させることができます。
シルガード9は、これらのHPVに関連する病気の予防において、男性にも有効性があります。ただし、既にHPVに感染している場合や、既に関連する疾患が発症している場合、ワクチンの効果は限定的となるため、可能な限り早い段階での接種が推奨されます。
HPVワクチンだけでなく、堀江さんは長寿、不老不死の現在の医学の到達点を各専門家にインタビューした内容を本にまとめています。分かりやすいのと、堀江さんが自分の中でかみ砕いて理解したものを分かりやすくアウトプットされているので、誰がみても読みやすい内容になっています。
Wスキンクリニック名古屋では男性への投与も行っています。
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