パニック発作、不安発作について
息苦しい、空気を吸っても入っていかない、胸が痛い、動悸がする、心臓のあたりがチクチクする、自分の脈をつよく感じる、床がぬけるような感覚がする、足に力がはいらない、手がふるえる、めまいがする、声がうまくでない、腹が痛い、トイレにいきたい気がする、意識がぼーとする、急に眠くなる・・・・・・
などなど
パニック障害の診断基準がつかないとしても、自律神経発作は、あまりにも色々な症状を出します。
そしてそれは気のせいではないです。
パニック障害
私個人としては、このパニックという単語がなんかしっくりこない原因となっているような気がしています。
パニック障害ですよ、と言われても、なんかピンとこないというか、何それ、って感じになっていることが多いと感じています。
上記のような神経症状が、急にでてくる、予測不能、一度でるとまたでたらどうしようと予期不安がある、身体的な障害はない、あたりがパニック障害の診断基準なんですが、私はほぼ体の症状だと捉えた方がいいと思っています。
心が弱い、からでるのではなく、誰にでもでます。私にもでます。疲れたり、プレッシャーかかることが続けば、でます。
こういう話をすると、俺はストレスかかっても全然平気だわ、とかいってパワープレイをしかけてくる人が結構世の中にはいます。
私は無視していますし、無視でいいと思います。そんなことほんとに自律神経症状で生活に支障でている人に対して言うことじゃないです。
ストレスがかかると体にも症状がでること、別に全然悪いことじゃないし、弱さとは思いません。
一時的に内服を使うこともあるかもしれませんが、乗り切ったら、そのあとはその前の自分より確実に神経は強くなります。筋トレと同じで超回復します。
大変なことがあった人の方が、人にはやさしくなれますし、気を配れる人になれます。
体調くずしたことがあること、そのことは悪いことばかりでは本当にないです。
精神科はそういうことが多い科だと思います。
小さいときの生育環境がよくないことを原因として調子をくずしたことがあったとしても、大変だった経験はその人の異なる能力を伸ばしてくれます。
大変さと、なんらかの後天的な能力は、トレードオフの関係にあります。
自律神経発作は頻度が高いせいで、気合が足りないとか、俺の時代はそういうので病院なんかいかなかった、とかガタガタほんとに言われている方をみます。
繊細で、気配りができる、相手の顔色がよめる、空気をよみすぎる、気を使いすぎる、みたいな人は、言われたこと自体も気にしてしまいますから、うけながす練習していきましょう
医療法人永朋会 理事長
加藤晃司
当院ホームページはこちらより
医療法人永朋会 和光医院
児童精神科・精神科・心療内科
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