強迫、って結構むつかしい
精神科の病気の中に、強迫性障害。というものがあります。
強迫観念が自動的に頭に思いうかんでしまい、それを打ち消すために、強迫行為をしてしまう、そしてこれをループする。
例えば、「汚い、汚れている気がする」 → それを打ち消すために、「手を洗う、部屋を掃除する」
といった感じです。
強迫は、生活に著しく支障がでてしまうと厄介なものとなりますが、うまく使いこなせるならば、強迫は一つの武器にもあります。
自分の中にある、強迫性、何かをぶち抜くためには、こういうものが必要な時があります。
当たり前のこと、特別なことではないこと、しかしそれをやり続ける、継続し続けることでしか手に入らない何か、が確かにあります。
やってもやっても、満足しない、不安が消えない、落ち着かない、これは厄介でもありますが、一つのパワーでもあります。使い方次第です。
強迫性、を自分の中に持つ人、生来の気質であるため、物心ついた時から、それがずっと心の中、頭の中、にあったと思います。
自然発生する不安、それを打ち消すための行為、不安がなければ人は簡単には動きません、不安とは不快な、不安定な状態であり、安定するための努力は、そうでない場合よりもやりやすいはずです。モチベーション、といってもいいと思います。
普通の人がなしえないものをなしとげるのに、このモチベーションは意外に必要です。
強迫性を飼い慣らす
これができれば大きな武器になります
不安に向き合うには強い意志がいります、意味のない強迫を退治して、意味のある強迫はうまく使う
強迫を0にするのではなく、うまく利用する
このあたりを目標とすると、強迫、とうまく付き合うことができるかもしれません
そして忘れていけないのが、強迫、という形で内的な不安が外にでてきているだけ、という場合もあるのです。
すべて強迫性障害、ですね。では標準治療を行いましょう。で型がつくほど、人はシンプルではないと思います。
医療法人永朋会
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