少子高齢化に合わせたビジネスモデル再構築が必要
日本は先進国でもっとも早く、少子高齢化社会に突入です。
結婚、出産は減り、高齢者の寿命は延びてますので当たりませです。
しかし誰もが経験したことのない領域に、本気で入っていきます。
人口動態は間違いなく嘘をつかないので、ほんとにそうなります。
こうなると、社会保障費がまず破綻しはじめます。
GPIFも頑張ってますが、日本自体が毎年赤字をたれながしている、かつまだ借金を重ねようとしているので、いずれもたなくなるでしょう。
いちおう高齢者の医療費負担を増やそうとはしていますが、もともと低いので、焼け石に水です。
日本は赤字国家なので、いつも言っていますが、行政サービス手厚い大きな政府がいいなら、税金を上げる、税金が少ない小さな政府がいいならサービス減らす、どちらか2択しかないです。が、税金は払いたくない、サービスは手厚く、足りない財源は赤字国債で、という最近の流れは変わる気配をみせません。日銀の財政出動は円の価値を下げ、インフレという形で国民にもどってきていますが、そうするとインフレ対策でまた金をばらまき日銀が国債を買いまくる、というすげー悪循環が発生しています。自分で自分の手を食っているようです。アメリカ的に言うと、shooting itself in the foot = 自分で自分の足を撃つ、という感じでしょうか。
↓のように医療費の負担は少しずつ増えていくはずです。負担が増えれば、ちょっとしたことで病院には行かなくなるでしょう。今のアメリカがそうなっているように、です。もしくは国に財源がなくなってきたら、保険点数を下げる、この二つのシナリオは起こりうるものだと思って医療ビジネスはやっていないと、確実に痛い目にあいます。
https://www.nhk.or.jp/kaisetsu-blog/700/473881.html
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA292KJ0Z20C23A5000000/
少子化問題も、国力の根源にかかわる問題なので、いつも注目しています。記事に書いてあるように、まず結婚ありき、なのが日本なので、結婚しないで子供を作る選択がある海外と異なり、少子化は進行しやすくなります。結婚する人が減ると、日本では、子供を産む人が減る、に直結するからです。しかし時代の流れは、いろんな理由で結婚しない、という選択を取る人が増えてきています。戸籍の問題がある日本は、入籍しないで出産するというのが社会構造上やりにくい、と思います。戸籍制度は世界的に廃止されていますから、私個人としてはいらないと思っています。そして、子供がいる方が豊かになる制度を導入するべきです。フランスを例にして、さっさとやらないと、間に合いません。いずれ人口が減るのはいいのかもしれませんが、その移行期に、若者が全然いなくて、高齢者ばかり、という状態は稼ぐ人が減って、行政サービスを利用する人が増えるわけですから、もっと破綻していしまいます。
しかしきっと政治家は動けないでしょう。高齢者が選挙にいくわけですから、社会保障サービスを下げる、老人の負担を増やす、というのはなかなかできないでしょう。
医療ビジネスはほんとに今まさに、クリニックも普通につぶれる時代に入ってきました。
高齢者の方もコロナを経て、昔のようにしゃべりにいくためにクリニックにいくスタイルはなくなりつつあります。また自己負担が増えたのも原因かもしれません。
私はこの未来を見据えてはいたので、最初から子どもを専門にした児童精神科をコアコンピタンスにすることを決めていました。子どもの絶対数が減っても、それよりも児童精神科の専門医は圧倒的に不足していると考えたからです。
高齢者は増えますが、高齢者を対象としたクリニックは大量にあり、レッドオーシャンです。そこで戦ってもそれこそ足の引っ張りあいでしょう。
保険医療は値段も自分でつけれないので、単純な消耗戦になります。体力がある方が勝つ、だけ。
そのあたりも考慮して、自分で値決めをできる自費オンリーの美容クリニックを2つめの軸にしました。
美容は今や技術進歩で、正直どこでやっても、外科以外は差がでにくいと思います。しかし美容外科は、リスクが多きすぎると思いました。どんなに話し合って、同意書をとったとしても、美容外科は双方の食い違いがでます。その対応は、誰もが疲弊します。私は、もめるの苦手ですし、スタッフもつらいはずなので、外科的なものはほぼメニューからは外しています。
客寄せとなる商品、サービスをフロントエンドにおき、利益がでるものをしっかりバックエンドにおく、バランスよくメニューは配置していますし、常に変化させています。
そして同じサービスでも誰がやるか、で差はでます。それは会話する力、接客力、人がら、相手の立場になって考えるか、相手の喜びを自分のこととして喜べるか、そういうところに重きを置いています。
自分自身も、人を雇う時も、もともとの資質がある人しかいれません。いないなら、適任じゃない人をいれるのではなく、今いる人だけでやれることをやります。サービスの質を落としたら差別化はできません。
高価格帯サービスを買える人ほど、こういう部分に対して価値を見出してくれます。
そして美容はアンチエイジング、再生医療、を軸に進めています。自分が興味あるのもありますが、一定の富裕層の興味も確実にここにあると思うからです。
若返り、細胞の再生と修復、元気な状態でいつまでも過ごしたい、私はこの欲望はこの世界からいつまでも消えない、とふんでいます。
究極はやはり、不老不死、でしょう。
自分が実践することで、自分の体験、経験、結果、自体がCMにもなりますし、説得力を上げるはずです。新しい治療のリスクを自分がとれないで、人に勧めることはできません。
私は、少子高齢化につっこんでいくこの国にあわせて、薄利多売はもうやばいと思っています。
高付加価値サービス、商品を買ってもらうにはどうしたらいいか、それは工夫の仕方はいくらでもあるはずです。値下げ合戦では絶対じり貧です。
Z/X coffeeも同じ路線で動かしています。
エグジットしましたが、高級車シェアリングも、やはり同じ発想でした。
しかし実業とはほんとに毎日毎日大変ですから、自分が好きなものをやった方が、ギリギリの時、踏ん張れると思います。
スキじゃないけど儲かりそうなことをやっても成功した時代はもうしばらくは来ないと思います。
だから、私個人的には、好きなこと、興味あることで起業して、それを創意工夫と、圧倒的な物量の時間を投入してスケールすればいいと思っています。
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