多汗症の治療について(ミラドライ、ボトックスなど)
多汗症の治療について(ミラドライ、ボトックスなど)
多汗症の治療法は、その原因や重症度、患者の健康状態によって異なります。
以下は、一般的な多汗症の治療法の一部です。
- 制汗剤
クリニカルストレングスの制汗剤: アルミニウム塩基を含み、汗腺を一時的に塞ぐことで汗の生成を抑制します。
- 薬物療法
抗コリン薬: 内服薬として使用され、汗の分泌を抑制します。例えば、グリコピロラートやオキシブチニンがあります。
抗デプレッサント: 一部の抗うつ薬は、汗の生成を抑える作用があります。
- 医療デバイス
イオン導入法(イオントフォレーシス): 手や足に水を通した微弱な電流を使用して、汗腺を一時的に塞ぐ。
ミラドライ: 腋下の多汗症の治療に使用され、マイクロ波エネルギーを用いて汗腺を破壊します。
- ボトックス注射
ボトックス(ボツリヌス毒素)は、汗腺からの汗の分泌を阻害し、腋、手のひら、足の裏の多汗症の治療に使用されます。
- 外科手術
交感神経切除術(ETS): 胸部の交感神経を切断または遮断し、手や顔の多汗症を治療します。
汗腺摘出術: 腋の下の一部の汗腺を直接外科的に除去します。
- ライフスタイルとホームケア
適切な衣服の選択、定期的なバスやシャワー、足の衛生管理など、日常生活での管理も重要です。
当院ではミラドライ、ボトックスの施術が可能です。
まずミラドライについてですが
ミラドライ(miraDry)は、過度の脇の下の汗(腋臭多汗症)を治療するための非外科的な手法です。この治療は、腋の下の汗腺を選択的に破壊することで、汗と体臭の発生を軽減することを目的としています。
処理の概要
マイクロ波エネルギー: ミラドライはマイクロ波エネルギーを利用し、皮膚の下層に存在する汗腺を破壊します。
局所麻酔: 治療前に、患者の腋の下に局所麻酔が施されます。
治療時間: 治療は通常、約1時間程度で完了します。
効果と期待値
ミラドライ治療後、多くの患者は汗の軽減を経験します。
多くの場合、1~2回の治療で効果が現れ、多くの患者は永続的な結果を報告しています。
治療は、臭いの減少にも寄与する可能性があります。
副作用とリスク
治療後、一部の患者は腋の下に腫れ、痛み、赤みを経験する可能性がありますが、これらの症状は通常、数日から数週間で解消します。
一部の人々では、皮膚の感覚が一時的に変わることがあります。
その他
ミラドライは、FDA(アメリカ食品医薬品局)によって過度の腋汗の治療としてクリアランスを受けています。
次に、ボトックスについて
ボトックスによる多汗症治療は、特に腋の下、手のひら、足の裏の過度な発汗を抑制するために用いられます。
処理の流れ
局所麻酔: 必要に応じて、注射部位に局所麻酔が施されます。
注射: 医療提供者は、ボトックスを直接、汗が多い部位の皮膚下に注射します。
効果と期待値
ボトックスは、神経から筋肉への信号をブロックし、これによって汗腺の活動が抑制され、汗の生産が減少します。
多くの患者で、治療後数日以内に汗の生成が減少します。
一回の治療の効果は通常、約4~6ヶ月続きます。効果が薄れてくると、再治療が必要となります。
副作用とリスク
注射部位での一時的な痛みや腫れ、出血、または感染。
ボトックスによる治療も効果的ですが、どうしても効果持続時間が最大で半年となってしまい、そのたびに施術する必要はあります。
ミラドライは、一度の治療でもかなりの効果が期待できるため、施術時間は1時間程度かかってしまいますが、半永久的な効果を手術しないで出せるのは非常に大きな利点だと思います。
ミラドライの実際の治療についてはこちら
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