マルチブランド戦略は、今の時代、目指すべきビジネスモデルではない
この前、私が卒後も継続してみているBBTビジネススクールの大前研一先生の定例WEB講義で、ケーススタディーにアダストリアがと取り上げされてました。
大前の先生が毎週レクチャーの中でやるリアルタイムケーススタディーは一部本も出ています。
リアルタイムケーススタディー 大前研一
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株式会社アダストリア
グローバルワーク、ニコアンド、ローリーズファームなどを展開する株式会社アダストリアのコーポレートサイトです。企業情報や店舗情報、採用情報などを紹介しています。
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30ブランド以上をもつ、マルチブランド戦略をとっていますが、ブランドを増やしたことで売上は上がりましたが、販管費、原価が上がり、結果的には利益を圧迫する構造となっていました。
マルチブランドは基本的にはこのような展開になる企業が多い、というのが一般論です。
もちろんそれでもマルチブランドでうまくいっている企業はあると思いますが、ビジネスモデルとしては今の時代にフィットしなくなってきているというのは重要な視点です。
ビジネスモデルは時代とともに老いていきます。ずっと勝ち続けられる型はありません。
常に取り巻く世界の変化に合わせて、成功した型をなんどもスクラップ&ビルドしていかなくてはいけません。
実業とはほんとに油断も隙もありません。
ちょうど自分自身が得意分野に絞って、選択と集中でビジネスを展開しようとしていたので、タイミングのよいケーススタディでした。マルチブランドがうまくいかないように、「屏風と商売は広げすぎると倒れる」というビジネスの名言ありますから、肝に銘じていきたいと思っています。人はすぐに大事なことさえも忘れてしまいます。スマホのメモに入れていますが、メモが増えすぎて見きれなくなっていますw
とにかく無駄をそぎ落として、一点集中、しばらくはこのスタイルでビジネスに突っ込んいこうと思っています。
しかし日本のCPIは増えてきており、インフレは進行中です。物価がどれだけ上がったとしても、今の日本の赤字財政では保険点数を上げることは実質不可能でしょう。つまり物価が上がったとしても、医療の収入は増えない、ということです。これが国に依存している医療ビジネスの一つの限界ということになります。参入障壁は高いが、値段を自分で決めれる部分が少ない。自費の割合を増やすしか解決策はありませんので、得意なことの中で、それを模索していこうと思います。
ヤフーニュースで、特別養護老人ホームの6割が赤字になっているという記事がでていました。
医療よりも福祉の方が、保険点数をさらに減らされている感じはしていたので、当然だろうと思います。
最低賃金が上がってきているように、インフレになってくれば物価も上がりますが、通常それに少し遅れて賃金も上がっていきます。
企業側からすれば仕入れも高くなりますが、自分たちの商品、サービスの値段も上がるから、全体的に数字は上がってくるわけです。利益はでないですが、見た目の数字は、売上も経費も上がるわけです。
経費の中には給与も含まれます。
しかし医療福祉ビジネスは、物価があがったとしても、国が決定する保険点数、介護点数はそう簡単には変わりません。むしろ改定のたびに下がっています。
国の財政が毎年赤字、その中でも社会保障費の占める割合は少子高齢化で年々高まっているから当然です。
私は医療も福祉も両方やっていますが、どちらもきついですが、福祉の方がさらにきついです。
ビジネスモデルが破綻しはじめています。そして給与があがらなければ人は集まらず、提供するサービスはさらに劣化するという悪循環にはまっています。
だから医療の方も撤退した選択と集中を、福祉はつんでいるのでほとんど撤退しました。
国に依存したビジネスに正直あまり先はないと思っています。
そのために株式会社を同時に展開しているわけです。
Z/Xブランドの方も、試行錯誤を繰り返し、成長してきています。コロナのまっただなかでスタートをきって一年半が経過しました。スタートアップ時の人員は全員いなくなり、意味のある新陳代謝を繰り返して、ここまで来たと思っています。
自分たちの強みは何か、何で差別化を図るのか、株式会社でのこの思考のトレーニングは、医療とはまた違った経験を自分に与えてくれると思っています。
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