うつみたいな症状って何なのか、ただの精神疾患というくくりでいいのか
なんとなく元気がない、体調悪い、いらいらしやすい、食欲がないorありすぎる、夜ねれない、熟眠感がない、疲れがとれない、頭痛がする、頭がボーとする、集中できない、そわそわする、何をしても面白くない、何をしたらいいか分からない、皮膚がかさかさする、胃が痛い、喉がつまる、息苦しい、動悸がする、などなど
なんだかよく分からないけど、スランプというか、調子悪い時、あると思います。
そしてその程度、頻度、持続時間、同時性、などによって、うつ病の診断基準を満たしたり、満たさなかったりするわけですが、どう考えてもどこかで線をひけるようなもんじゃないな、と思っています。
もちろん診断基準ですから、ないと臨床試験できないし、統計もとれないので、必要ではあります。
しかし、うつ病に関しては、めちゃくちゃ色んな原因の人たちがまざっているはずです。
だから診断基準を満たしたとして、うつ病の保険適応の薬をだされても、なんかよくならないな、ってことが多くなると思います。
個人的な意見ですが、抗うつ薬がめちゃきいたなって人、クリニックで仕事しはじめてからは、かなり少なかったと思います。
それくらい、ほんとに皆さん疲れていましたし、ストレス多かったですし、気持ちが落ち込む前に、あきらかなになんか体調悪いですよね、と思っていました。
そして私もそういう時、結構あります。
なんだかよく分からないけど、調子わるいな、って時、ほんとにありますから、薬じゃないな、と思います。副作用で余計にやられるかもしれません。
だから私は、精神科といえども、人として元気になる、体にとっていいこと、も精神的なアプローチと同じくらい重要だと思ってきました。
子どもでも、大人でも一緒ですし、むしろ大人の方が老化して、仕事とかもハードな分、身体機能、脳機能への直接的なアプローチが必要だと思っていました。
そいうこともあり、栄養療法(ABCクッキングと心と体にいいメニューを共同開発して、それを自分のカフェで出してみたり)、ビジョントレーニングやってみたり、TMSで脳機能活性化してみたり、結構、精神科としてはあがいてきたつもりです。
細胞は日々、さびていっています。炎症により、酸化され、老化していきます。ストレスや疲労、タバコ、酒、強い刺激、睡眠不足、日焼け、強烈な運動、強い薬、などなど、細胞にとってストレスになるものはどんなことであっても、細胞に炎症を起こし老化を促進します。常に細胞やられる→修復すする、を繰り返しています。
つまり、うつ症状のようなものは、脳の炎症と考えることもできますし、細胞が老化していけば最初にあげたような症状は各臓器がやられるわけですから起こってくる、と思います。
抗炎症、抗酸化、抗老化、これは美容や身体科だけの問題ではなく、精神科でももう少し話題になってもいいと思います。
細胞を若々しく保つにはどうしたらいいか、ということは、精神症状(精神科で扱うことになっている多くの症状)の改善に、必ずつながるはずです。
ちょっとこういう視点でも、さらに何かできることがないか、考えてみようと思います。
医療法人永朋会 理事長
加藤晃司
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医療法人永朋会 和光医院
児童精神科・精神科・心療内科
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